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平家物語 巻第九「三草合戦」

category - つぶやき
2012/ 01/ 25
                 
今日、明日は検査のため休暇をいただいた。

病院には昼に行けば良いので、ゆったりした朝を過ごしている。

朝食を食べながら、読売新聞朝刊の「編集手帳」を読んだが、いたく同感であった。

あまり政治の話はつぶやかないが、今日はちょっとつぶやいてしまおう!

内容の概略は、こういうものだ。

「源義経が平家の軍に夜討ちをかけようとしたが、暗くて道が見えない。義経一行は道沿いの民家に火を放ち、火事の明かりを頼りに山を越えていく。暗くなったら、また次の民家に火をつける…。松明がわりに家を燃やされる農民は、たまったものではない。政権奪取に至る暗い夜道にも、「大松明」が要るのかどうか。交代前は民主党が自公政権に「解散を!」と迫り、交代後は自公両党が民主党政権に同じ文句を突きつけている。つまるところ物事は動かず、老後の安心も国の財政も炎上に至ったのは見ての通りである。通常国会が開幕した。同じ火ならば、法案を照らすロウソクの炎がいい。与野党が額を寄せ、より良い案に練る。政策を壊し合うのではなく作り合うなかで、政権担当能力の優劣は競えるはずである。「民意を問う」という美名に名を借りた椅子取りゲームで、国を灰にされたくはない。」

平家物語 巻第九「三草合戦」の一場面である。

原文は、こうある。

「ようちよかんぬとおぼえさふらふ」とまうしければ、つはものども、「くらさはくらし、いかがせん」とくちぐちにまうしければ、御曹司、「れいのおほだいまつはいかに」とのたまへば、とひのじらう、「さることさふらふ」とて、をのばらのざいけにひをぞかけたりける。これをはじめて、のにもやまにも、くさにもきにもひをかけたれば、ひるにはちつともおとらずして、さんりのやまをぞこえゆきける。」

現代文に訳すとこうだ。
「夜襲がよいと思いますと言うと、兵たちが、「しかしこう暗くては、どうしたものか」と口々に言うと、義経殿が「例の大松明を焚いてはどうだろうか」と言われると、土肥次郎実平は「その手がありましたな」と、小野原の民家に火を放った。これを手始めに、野にも山にも草にも木にも火を放つと、まるで昼間のごとく明るくなり、それに乗じて三里の山を越えていった」となる。

この文を読んで確かに今の政治を思い浮かべた。

消費税増税は政権交代前も交代後も同じ方向を向いていたはず。

どの政党が政権を取ったとしても、行うべきことは変わりない。
「国の復興」「社会保障の充実(維持と言った方が良いか)」ほかにも重要な課題が山積している。

震災の影響もあるが、今まで先送りしてきた「ツケ」と言えることも多い。

年々難しくなる社会情勢から、仕方がないこともあろう。

でも、今後も市民が安心して幸せに生活していくにはこれらの問題を乗り越えていかなければならない。

官も公も最小の経費で最大のサービスを提供できるよう、市民の幸福を目指して頑張っている。

こう言うと、公務員は「給料が高い」「給料を下げろ」と政治家の「大松明」のひとつにされてしまう。

給与の問題については、立場立場で様々な考え方もあるであろうが、公務員も生活者である。
政治家である議員とは違う。

政治家は自らを律し、「揚げ足取り」や「ウケ狙いの提案」ばかりせず、建設的な議論で、1日も早く重要課題を解決し、国を国民・市民を安心して暮らせる楽しい世界にしていただきたい。
                         
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コメント

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すごく考える!
毎度!

初めて、まじめなブログを拝見!

政治家ではなく政治屋なんですね!

議員削減法案など10年以上前から出ており

法案は通過しません!

それなら、給料を減らせ!と思っております!
まいど!

いつもコメント、ありがとさん!

たまには真面目なつぶやきもしまっせ!

あまり過激な政治的な発言は、仕事に支障をきたしますんで、謹んで

おります。

いつか、オフ会でお会いしたら、クソ真面目な奴とビックリしまっせ!!